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【映画】 プレシャス
JUGEMテーマ:話題の映画
 
おちこぼれの女の子で、実の父から性的暴行を受けて赤ちゃんを二人も産み、実の母からは虐待される、プレシャスが、フリースクールで先生や友達と出会い、自ら歩いていこうとするストーリー。

個人的には、プレシャスが文字を獲得して読み書きができるようになっていくことで、現実と向き合い、自分にできること/しなければならないことを見て、やりたいことを実行に移していく、そんな姿が印象的でした。ちょっと黒人奴隷が文字を習得して学問を身に着けることで、自らの権利を獲得していこうとしたのと重なるな、なんて思ってしまってもみたり。

彼女のお母さんは、自分を愛するはずの夫が、妻ではなくわが子を性的対象としてみなしているのが悔しくて、娘につらくあたるのです。なんだかな、みんな愛情に飢えているのね。
プレシャスも最初はお母さんにしたがっているのだけれど、だんだん彼女から離れていく姿が、つらくて、でも頼もしくも見えました。うーん、むすかしいな。うまくいえないな。

マライア・キャリーが、たしか社会福祉士役で出ているのだけれど、なんだかすごく別人のようでした。まあ普通に綺麗な感じの人でしたが。メークの力、おそるべしww
【本】 太宰治 桜桃
JUGEMテーマ:小説/詩

『ヴィヨンの妻』『秋風紀』『皮膚と心』『桜桃』

私は、とくに『皮膚と心』が好きです。
女性が、自分の乳房のあたりにできた発疹を気味悪がって、いろいろ悩む話。

「からだを、みんな見せなければいけないかしら」
「そうよ。」あの人は、とても上品に微笑んで答えました。「お医者を、男と思っちゃいけねえ。」
私は顔を赤くしました。ほんのりとうれしく思いました。

女って、こんなものです。見えない秘密を持っております。

んー、太宰は男性なのに、どうしてこんなに綺麗に女性の気持ちを書くのだろう。
ちょとそれはジェンダーちっくでもあるのだけれど、でも私の心の中と合致するところがある。そして、がむしゃらに光を見つめようとするのではなく、根底にあきらめや悲しみが流れているのが、また好き。身の丈、というか。でもでも、かといって絶望しているのではなく、幸せをそこに見つめているかんじ。
それが、太宰の魅力なのではないかしら。うまくはいえないのだけれど。
【本】 太宰治 走れメロス・新樹の言葉
JUGEMテーマ:小説/詩

母の実家の、彼女のお部屋の本棚から拝借してきた一冊。
ほかにも小編がいっぱい入ってます。

特に好きなのは、『女生徒』『駈込み訴え』です。
前者は、女の子が切々と思いをしゃべりつづけるのが、かわいらしくて共感できて、すごくいい。
後者は、最後のどんでん返しが素敵。

やっぱり、太宰は独白体だね!
【本】 巽孝之 ニューアメリカニズム 米文学思想史の物語学
JUGEMテーマ:気になる書籍

ポーについて書いてある部分だけ読みました。
奴隷のこととか、何を象徴しイメージしているのかとか、文字のこととか、いろいろな側面からポーの作品を解説していて面白かったです。レポートを書く際、非常に参考にいたしました。

でもね、このポーの作品の研究って、なかなかおもしろいのよ。
私の書いたレポートじゃたかが知れてるけど、みんなによんでもらいたいもん!なかなか本当に面白いじゃんねー←

 
【本】 エドガー・アラン・ポー モルグ街の殺人・黄金虫
JUGEMテーマ:小説/詩
ちなみに、巽孝之 訳であります。

学校の英米文学概論のレポートで書きました。
お気に入りは『モルグ街の殺人』と『ホップフロッグ』です。

作品中のオランウータンの描写とアメリカ南部の黒人蔑視の風潮の重なりがおもしろい。
こういう風にもよめるんだーって感じです。
作品自体も、結構グロいのも好きなわたしとしては満足、かな。
【本】 井上宗次・石田英二 訳 アガサ=クリスティ短編集
JUGEMテーマ:小説/詩

実はこの年まで読んだことなかったのです。
NHKのアニメで見たことはあったけど。火の鳥とか雪の女王とかやってたアニメ枠の作品、すきだったなー

名探偵ポアロのシリーズと、おばあちゃん探偵マープルのシリーズとあります。
ただ、私はどっちともまだ登場しない、『検察側の証人』と『うぐいす荘』が好きです。
とくに前者は、なんだか心の動きがきれいに書かれてる気がする。後者も、はらはらどきどき感がやみつき。
【本】 三浦綾子 石狩峠
JUGEMテーマ:小説全般

高校時代の友人がすすめててくれて、途中まで読んで放置してた作品。
たまたま学校の講義で三浦綾子の話題が出て、読んでみた。

んー。面白いとは思うんだけど、共感できないのよね。
彼女が信者だから、キリスト教がベースにあるんだけど、その「紙が救ってくださる」というか、目指すべき目標として神がいるっていう概念が、私と相容れない。なんだか怖い。

でも、差別されるなかでも、信念を持って前をみつづける姿勢は好きです。
やだ、私にその信念がないから、うらやましいのか何なのか、心にすっと入ってこない。紙を持ち出したらなんでも正当化される気がして、私はあまり好きではないのです。


【本】 サン=テクジュペリ 池澤夏樹 訳 星の王子さま
アントワーヌ・ド サン=テグジュペリ,Antoine de Saint Exup´ery,池沢 夏樹
集英社

JUGEMテーマ:小説全般

星の王子さまがすきなのです
訳者ちがいで集めてしまった、第二弾w

個人的には、この集英社の訳者が一番しっくり来る。かわいいませガキって感じ。
ただ、横書きなのが読みづらい。それが難点。

「砂漠がきれいなのは、どこかに井戸を1つ隠しているからだよ」
「目には見えないんだ。心で探さないとだめなのさ」

【本】 サン=テクジュペリ 管啓次郎 訳 星の王子様
サン・テグジュペリ
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2011-06-23)

わたくし、星の王子様が好きなのです。

小学校のときに、おじいちゃんおばあちゃんからクリスマスプレゼントでもらって、そのときはあんまりよく分からなかったのだけれど、中学か高校くらいで読み返したら、なんだかむねにすーっと入ってきて、大学になったからふと読もうと思って、新しい訳のを買ってみました。

この角川から出てる訳者の「ちび王子」っていう表現がすき。ただ、一人称やら語尾やらがちょっとイメージとちがう、私の中で王子さまは、つっぱってはいるけれどかわいいボクって感じだから。

「大切なことって、目には見えない」

【本】 FUKUSHIMA福島原発メルトダウン 広瀬隆
JUGEMテーマ:気になる書籍
 
ちょうど新しい新書。まだ福島の原発がメルトダウンした/しないと東電が発表したか/していないか、それくらいに生協で見かけて、つい買ってしまった。

ちょっと感情的な書きっぷりのような気もするけれど、分かりやすいし、原発の危険性がよく書かれている気がする、プラス政府やマスメディアの隠蔽体質とか。
最後のほうに、日本にある原発の問題点を、18箇所分ひとうひとつあげていて、ちょっとショッキングです。